ODYSSEY – CLUTCH PRO FREECOASTERの仕組み!

約1年ほど前に新しくODYSSEYから発売されたCLUTCH PROというフリーコースターハブ。

以前からラインナップとしてあったCLUTCH V2フリーコースターハブは、分解せずにアーレンキ―を使い、ボルトを外側から締めたり緩めたりするだけで遊びの量を調節することが出来る。

という画期的なシステムが特徴ですが、

ODYSSEY – CLUTCH V2 FREECOASTER

CLUTCH PROはハブにボタンが付いていて、それを押しながらハブを回転させることで遊びの量を調節することが出来るという、これまた新しいシステムを採用しています。

遊びの量を変える部分の構造

ODYSSEYからプロモーションビデオが公開されていますが、具体的な中身の構造を説明しているサイトや動画が見当たらなかったので、今回はCLUTCH PROの中身を分解してその構造を見てみたいと思います!

まず、そもそもの一般的なフリーコースターの遊びを変えることが出来る仕組みについて簡単に説明します。

フリーコースターにはクラッチコーンと呼ばれるパーツが入っていて、このパーツはペダルを踏んだりホイールが回転することなどによって、動きます。

そして、その真横にあるスペーサーを増やしたり減らしたりして厚みを変える事によって、このクラッチコーンが移動する距離が変わり、遊びの量が増えたり減ったりする。という構造です。

ただこのスペーサーを足したり抜いたりする為には、ハブを分解しなければいけません。

ここからが CLUTCH PROの構造です。

先ほど説明した一般的なフリーコースターにはスペーサーが入ってましたが、

CLUTCH PROはその代わりに

SLACK ADJUSTER(スラックアジャスター)

と呼ばれるパーツが入っています。

Slack Adjuster(スラックアジャスター)

そして、シャフトにはネジが切られていて、そこにスラックアジャスターが入っていく構造になっています。

スラックアジャスターとシャフトを合体させた状態

ボタンを押しながらハブ本体を回転させると、遊びが変わるのがCLUTCH PROですが、

このボタンがスラックアジャスターの外側の凸凹の凹んでる部分へ入り込みます。

すると、スラックアジャスターはハブ本体を回転させた時に一緒に動くことになります。

スラックアジャスターが回転するとシャフトのネジに沿ってスラックアジャスターの位置が変わります。

一般的なフリーコースターのスペーサーを足したり減らしたりする機能をスラックアジャスターが果たしてくれるおかげで、遊びの調節が出来るようになってます。

というのがCLUTCH PROの遊びを変える部分の構造です。

間違った遊び調節のやり方

①ハブシャフトを固定せずに、ボタンを押しながら回しても調節が出来ない

ハブをフレームか何かに固定した状態(シャフトが回らない状態)でボタンを押しながらハブ本体を回さないと、スラックアジャスターと一緒にシャフトも一緒に回ってしまい、スラックアジャスターの位置が変わらないので、当然遊びの量も変わりません。

ホイールとして組み上げた状態で、フレームにちゃんと固定をしてから遊びを変えるのが無難ですね!

②ボタンを凹んだ部分で押す

これもよく注意して欲しいのが、ボタンの押す位置です。

スラックアジャスターは外側が凸凹になっていて、凹んでる部分にしっかりとボタンが入り込んだ状態で、ハブ本体を回さないといけません。

凸の部分に中途半端に引っかかった状態などでハブ本体をそのまま勢いで回してしまうとボタンが取れてしまったり、最悪ハブが壊れてしまい使えなくなる可能性が高くなります。

なので、しっかりとボタンが凹んでる部分に入り込んだかを感触で確認して(感触なので分かりづらいかもしれませんが、凹んだ部分にボタンが入り込むとグッとボタンがスムーズに沈みます。)からハブ本体を回すようにしましょう!

どうでしたか?

今回は自分もこのCLUTCH PROフリーコースターハブの構造を詳しくは知らなかったので、実際に触ってみたことでだいぶ理解が深まりましたし、壊れたおもちゃをバラしてるみたいな感覚で楽しかったです笑

何かと新しい製品って不具合が起きたりするのは当たり前だし、ネット上にもあまり情報が無い事が多いので、この記事が少しでも誰かの役に立てれたら幸いです!

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